特別展 煌めきの七宝 細緻な技に見る美の世界
繊細な図案と多様な色彩、それを包み込む深く柔らかい光。煌きに満たされた七宝は常に多くの人々を魅了してきました。七宝は、基盤となる金属板を作る[素地作り]、[絵付け]、色の異なる釉薬を注入する溝となる金属線を貼る[植線]、釉薬を注す[施釉]、焼付けの[焼成]、[研磨]、金属の輪を取り付ける[覆輪付け]という、根気と巧緻な技術が求められる7つの工程を経て完成されます。七宝の歴史は古く、古代エジプトやメソポタミアが起源といわれ、ヨーロッパ、シルクロード、中国、韓国を経由し日本にもたらされました。日本における七宝の歴史は、古墳時代にさかのぼり、正倉院に伝わる《黄金瑠璃鈿背十二稜鏡》にも七宝の技術が取り入れられています。近代の七宝は、江戸時代、梶常吉が開発した「泥七宝」が始まりといえ、その後国内外へと広がっていきました。本展は、七宝の長い歴史を踏まえつつ、近代以降の逸品約40点を展覧し、その深遠なる魅力をご紹介します。
日本現代工芸美術展
日本現代工芸美術展は(社)現代工芸美術家協会が主催し毎年春に東京都美術館で開催されている全国公募の工芸美術展です。「用の美」という伝統工芸の範疇を超え、時代を切り開く「現代の工芸」を創造する展覧会として定評が高く、全国各地から多数の出品を得ています。
神奈川県民ホールギャラリーでは、毎年この展覧会の横浜巡回展を開催しています。内閣総理大臣賞をはじめとする全国公募の受賞作品や日本の工芸界を代表する故青木龍山(陶磁)、奥田小由女(人形)、大樋年朗(陶磁)、三谷吾一(漆)などの作品約80点、さらに地元神奈川や静岡で活躍するベテランから若手の作品約70点を一堂に展覧します。
金属、漆、染織、七宝、陶磁、人形、皮革、木竹、硝子など素材の持ち味を存分に活かした熟練の技と斬新で個性溢れる表現の数々をお楽しみください。
また、毎年、多様な工芸のジャンルから一つに焦点をあてた「特別展」を併設で開催し、より深く工芸の魅力を紹介しています。
EVENT INFORMATION
■作り手が語る工芸の見方
陶芸 村田真樹 7月13日(日)14時
七宝 吉崎えり 7月19日(土)14時
■ギャラリートーク
7月12 日(土)・20日(日)14 時
七宝・現代工芸作品解説 勝 孝、山崎和子、荒木貞年
■ギャラリー・コンサート
7月20日(日)13 時
オカリーナ合奏団イカロス「波多野杜邦(三連管オカリーナ)とその仲間たち」
主 催:神奈川県民ホール[指定管理者:財団法人神奈川芸術文化財団]
社団法人現代工芸美術家協会/現代工芸美術家協会=神奈川・静岡会
協 力:株式会社安藤七宝店/太田吉亮/七宝町七宝焼アートヴィレッジ/株式会社二宮カラー七宝
お問い合わせ:神奈川県民ホール事業課 045−633−3795