「ちかげきじょう」

神奈川県民ホールギャラリーで行われる「ちかげきじょう」公式サイト
言葉のない絵本。様々なイメージを思い描き、物語り、読み聞かせる。
絵本の世界に入り込むのと同じように「ちかげきじょう」で絵画を味わい、音楽を聴き、パフォーマンスを見、詩の朗読を身体で感じる。その空間で考え想像し、目に見えないものを感じ、自ら進んで創造作業に関わる。
そんな芸術的な遊び心あふれた場所。それが「ちかげきじょう」。

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神奈川県民ホール
ギャラリー課
045-633-3794
担当:松尾
■日時内容などは諸々の事情により変更になることがありますので、ご了承ください。
劇場は、世界でいちばん、だいじなものじゃ。そこへいけば、だれでも、じぶんにどんな生き方ができるか、見ることができる。してみる勇気はのうても、どんなのぞみをもったらよいか、それからまた、ありのままのじぶんは、どうなのかを、見ることができるでのう、と劇場ねずみのエンマは、劇場についてこれぽっちも知らないムーミンママにしんせつに説明します‥。(『ムーミン谷の夏まつり』ヤンソン)
ちかげきじょう」ってどんなとこ?
劇場は、お芝居をやっている間ははらっぱだったり、海だったり、宇宙のどこかの星だったり、いつもと違う世界を体験するところです。けれども、「げきじょう」だけだと普通の劇場と同じ場所に思えてしまいます。だから地下とくっつけて、地上より自由で、秘密っぽくて、わくわくする感じにしましょう。そこは地下なので地上の劇場でやるようにお芝居をしてもいいし、しなくてもいいし、地上の美術館のように絵画を展示してもいいし、しなくてもいいし、楽器を鳴らしたり、歌を歌ったり、いまどんな気持ちかしゃべっても、しゃべらなくてもいい場所なのです。
「ちかげきじょう」は、自由な表現のための秘密の場所。
誰かの頭のなかでもやもやしていることが、身振りや音や形や色や言葉になって、他の誰かに伝えられるとき、それを表現と呼ぶことにしましょう。

自由というのは、他の人の表現を否定しないで受け入れようという気持ちをもつことです。自分がやった動きや言った言葉が否定されないで、どんな表現をしても大丈夫になれば安心して他の人の表現も楽しむことができます。

表現を受け取った誰かは「たのしい」とか「つまらない」とか「かなしい」とか「おもしろい」とかいろんな気持ちになります。そしてまた自分も表現したくなって、新たに表現してまた誰かに伝えることもできるかもしれません。
「ちかげきじょう」で体験することは、感受性のレベルでの出来事
「ちかげきじょう」に展示してある小野憲一さんの絵画には、人物や日常の身近なものではなく、象形文字のような記号のような、というよりもただの線が描かれています。その線は小野さんの内で自然に浮かんでくるイメージです。言葉でうまく表現できないものを小野さんは真摯に線で表現します。

「ちかげきじょう」では言葉や音をつかった表現、演奏やパフォーマンスもあります。

「ちかげきじょう」では伝えたい気持ちを言葉にして詩の朗読をするポエトリー・リーディングもあります。

それから、テーブルと椅子、白い紙とペンと白い粘土があって好きに使うことができます。絵画や音楽や詩を見たり聴いたりしているうちに、色が浮かんできたり、頭の中に歌が流れてきたり、なにかを感じたその感じを今度は自分なりの言葉で言いたくなったり、伝わったイメージがさらにイメージを生み出して、手を動かしたくなったら絵を描いたり、粘土でかたちをつくったり、身体をウキウキ動かしてみたり。そんなふうに過ごす時間がきっと気持ちいい。
けれども、わたくしは、これらのちひさなものがたりの幾きれかが、おしまひ、あなたのすきとほつたほんたうのたべものになることをどんなにねがふかわかりません。
(『注文の多い料理店』【序】宮沢賢治)
KANAGAWA PREFECTURAL GALLERY 3-1 Yamashita-cho, Naka-ku, Yokohama-shi Kanagawa 231-0023 JAPAN